日本語のことわざから見る女性像
摘要:ことわざは長い歳月に渡って民衆の口から口へと言い伝えられてきたものであるため、中にはその民族の生活方式・思考方法と言語様式などを反映したものが豊富に含まれている。本論文は女性についてのことわざから、先行研究を踏まえたうえで、日本の女性像の変化を研究し、その変化の社会的・文化的・心理的原因も分析する。
关键词:ことわざ;女性像;変化;原因
一、文献综述
『世界の故事bull;名言bull;ことわざ』による、多くのことわざは名もない庶民の生活の中からうまれて、長い間の生活体験の集積を通じてえられて、語りつがれ、言いつがれてきたものだ。「生きた世間学の辞典」としてのことわざから、その時代の人々の生活方式・思考方法をうかがうことができる。
中国の歴史上で男性のように勇ましい女性も、女性皇帝もいたが、その当時の社会が「男尊女卑」の社会である。日本は中国の隣国として、昔から中国との関係が密接なので、生活様式とか、思考様式とか、言語様式などが似ている。だから、昔の日本女性というと、すぐ昔の中国に似ている「男尊女卑」の亭主関白現象を思い出す。中国の女性に関することわざから、当時の女性像が見られる。同じように、日本の女性に関することわざは、当時の社会の人々が女性にどんな印象をもっていたかも反映できると思う。
ことわざはまた、時代の変化とともに変わる。昔あったことわざが今では使わなくなったり、ことわざの意味が違ったりすることもよくある。昔と今のことわざの比較を通じて、社会の変化、人間の生活様式・思考様式の変化などが分かる。だから、女性に関わることわざの変化から、女性像の変化が伺われる。
日本の寿岳章子は『日本語と女』の中で、女性像についてのことわざを列挙しながら、「女の賢いのは知れている」「女ははかないものだ」「女は汚れた存在である」「女は執念深い」「女はすさまじいおしゃべり」などのマイナス的な女性像をことわざから洗い出して分析した。そして、中国では、ことわざにある女性像について分析したのは、劉金鑫による『透过谚语看日本传统女性形象(ことわざから見る日本の伝統的女性像)』もある。それも「お喋り及び口の軽いもの」「愚かなもの」「嫉妬深く心狭いもの」「陰険なもの」「弱いもの」「変わりやすいもの」「不浄の物」「その他」などから、ほぼ全面的にマイナス的な日本女性に対する認知を述べたものである。
また、『ことわざの文化』、『男性観と女性観を巡って日韓両言語における諺の対照比較研究』と『日本のことわざから見る女性像の現在』など論文の中で、女性に関することわざに対しての分析も述べた。でも、その論文でマイナス的な女性像だけではなく、積極的な女性像についてのことわざも少々列挙した。例えば、宮偉の『日本のことわざからみる女性像の現在』の中で、作者は「女はバカで信頼できない」「女性は変わりやすい」「女は弱い」「女性は金かかる存在である」「女性は執念深い」「女性は危ない存在である」など、いつものようなマイナス的な女性像を分析する以外、「女性が大切な存在」「女性がとにかく魅力的」「若い女が魅力的」など、プラス的な女性像に関することわざから、積極的な女性を見出すことができて、女性差別などはもう市形を消していると述べた。金秀真の『日韓両言語における諺の対照比較研究』には、「女性は男性の付属物であると同時に男性の性的欲望の対象物と見なしているものもあれば、お喋りもの、陰険なもの、嫉妬深いもの、変わりやすいものと見なしているものもある。」と述べた。この論文の中で、「ことわざには女性の品行は崩れやすいものという認識を表しているものとともに、女性に貞節を守ることを強く押し付けているようなものが多く、中には貞操を失った女性を嘲る形の表現も相当見られる。」も述べた。
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